【遠軽町】「遠軽の町を一望できる町のシンボル的な岩山。”日本の奇岩百景”にも選定」
更新日:2023年4月5日
瞰望岩(がんぼういわ)は今から約730万年前の噴火によって誕生したと考えられている遠軽町にある高さ約78メートル(標高160.8m)の巨大な岩です。岩の上からはJR遠軽駅をはじめとする遠軽の町を一望することができます。古くからアイヌゆかりの地として知られ、アイヌ人には「インカルシ」と呼ばれ親しまれてきました。「日本の奇岩百景」にも選定されているほか、2011年(平成23年)2月7日には「名勝ピリカノカ」にも選定されています。(※ピリカノカとはアイヌ語で「美しい・形」を意味する言葉で、文化庁がアイヌ伝承などを目的とし、平成21年から順次指定されている北海道各所にある国指定文化財です。)
この記事では瞰望岩の魅力について紹介していきます。
瞰望岩のアクセス・行き方
瞰望岩の最寄り駅はJR石北本線「遠軽駅」です。遠軽駅からは駅前の「342停車場通り」を進み2個目の信号(大通南1)で右折します。その後しばらく道なりに進み、「大通南4」の信号で右折します。瞰望岩を下から見上げるならば右側に見えてくるセイコーマート裏(遠軽町総合体育館横)の駐車スペースに駐車しましょう。
瞰望岩に登って遠軽の町を一望する場合はセイコーマートの先の道路を右折し、踏切を超え、太陽の丘方面に進んで行きます。
瞰望岩展望台の入り口前には7~8台程度の駐車スペースがあるので車はそこで停めてください。
車を停めたら瞰望岩の上へと向かってみましょう!一応階段は整備されていますが、劣化が進んでいるので雨の日なんかは十分に注意してください。(後述しますが、そもそも雨の日は瞰望岩の上には登らない方が賢明です)
実際に瞰望岩の上に登ってみた!柵のない山頂はハラハラドキドキする!
数台程度の駐車スペースの先には階段が続いており、そこから瞰望岩の頂上の展望台まで登ることができます。結構急な坂道な上、足元もあまり良くないので、女性の方はヒールを履いていたらかなり苦戦すると思います(笑)
頂上の展望台までは片道5分くらいで行けるはずです。
山頂の岩の先端には小さな東屋があり、最大8人くらいまで座ることができるベンチが設置されています。天気の良い日はここでお弁当を広げてピクニックも気持ちよさそう。
注意していただきたいのが、ベンチのすぐ後ろは断崖絶壁の崖になっており、落ちたら命の保障はありません。しかも柵もないので非常に危険です。雨で滑りやすい日や、強風時などは命の危険性があるため、瞰望岩には登らないでください。
北海道のグアナファト!?遠軽町の絶景を楽しもう
こちらが瞰望岩山頂からの景色です。奥にそびえ立つ山々とまるでおもちゃの模型の様に見える建物が独特の景観を作り出しています。
少し大袈裟かもしれませんが、メキシコの世界遺産で人気の観光地「グアナファト」を彷彿させる様な雰囲気があります。
▲本物のグアナファトの写真。実際に筆者も行ったことがあるメキシコ「グアナファト」の写真。似ているものはあると思う。
展望台も設置されています。無料で使える双眼鏡も!
断崖絶壁の東屋から振り返ると高台が見えます。高台の上には展望台が設置されており、ここが瞰望岩で一番高い場所となりますが、見晴らしは正直東屋がある崖っぷちからの方が良いです。(※個人の感想です)
展望台に登る利点としてはコレ!コインを入れて使えるタイプのよくある双眼鏡が設置されています。だいぶ錆びついており年季の入った代物となっていますが、バリバリ現役で使用可能です。そして嬉しいことに硬貨を入れずに使用することができます。(100円玉を入れる穴を探していたのは内緒)
遠軽町は「北海道自然百選」にも選定されているほど自然豊かな町です。双眼鏡から「エゾシカ」などの野生動物もみられるかもしれません♪
アイヌの歴史と深い関わりを持つインカルシ(瞰望岩)
冒頭でも紹介した通り瞰望岩はアイヌの人たちの間で「インカル・シ」と呼ばれてきました。これは「眺める・いつも・するところ」という意味のアイヌ語で、ここからの見晴らしがいい事から戦の際の見張りの場所として使われてきました。実はこの「インカル・シ」という単語は町名とも深い関係にあり、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが「遠軽町(えんがるちょう)」の名前の由来となっています。
「インカルシ」と「えんがる」響きがなんとなく似てますよね。北海道は一見日本語由来の様に聞こえても実はアイヌ語が由来だという町名は本当に多いです。
少し話が脱線しましたが、瞰望岩はアイヌとの関わりがとにかく深いんです。
『#瞰望岩』みんなの投稿
瞰望岩
柵が無いから落ちたら即死#遠軽#瞰望岩 pic.twitter.com/sX0191fy8A— tomopyonsama@NinjaH2 (@tomopyonsama) September 1, 2019
#遠軽町 の #瞰望岩(がんぼういわ)
真下から見ると迫力満点です#オホーツクール#ふるさと魅力再発見#ふるさとタイムライン#ふるキャン_オホーツク総合振興局 pic.twitter.com/2nGRCRnbyT— オホーツクール (@okhotskool) October 29, 2020
まとめ
今回は遠軽町のシンボル的な奇岩「瞰望岩」について紹介しました。危険な場所ではありますが、頂上からの見晴らしは素晴らしくまさに「穴場スポット」的な場所ですので、遠軽町に行った際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
くどい様ですが、柵が未設置で大変危険な場所でもあるので、強風時や雨天時などは上に登らず、下からの景色を楽しんでください。